Meepのインストール (2) ライブラリのインストール

Meep Installationのページに書いてある様に、Meepは様々なライブラリを使います。ほとんどは「推奨」と書かれてありそれらなしでも動作しますが、実際に使う際の事を考えるとほとんど必要です。

シングルプロセッサ環境の場合、必要なライブラリは次に挙げるものです。
BLAS
LAPACK
Harminv
Guile
libctl
HDF5

このうち、Guileは、Cygwinに組み込まれてインストールされているはずです。HDF5はそれ自体、他のライブラリを必要としますので別途説明します。

GNUのソフトに関しては一般的なコンパイル→インストールの手順がありますので、次に示します。

(1) 圧縮ファイルをダウンロード
基本的には、ソースファイルがディレクトリ構造ごとまとめられた圧縮ファイルとして提供されています。ファイル名の最後が .gz あるいは .tgz となっているものです。

保存先として、
[Cygwinをインストールしたフォルダ]\home\[ユーザー名]
のフォルダを選ぶと便利です。例えば私の場合C:\cygwinにインストールしたので
c:\cygwin\home\tosaka
です。
Cygwinを起動すると、自動的にこのフォルダで作業が開始されます。

(2) 圧縮ファイルの展開
ここから先は、Cygwinを起動してUnixのコンソール内での作業となります。
先ず、ダウンロードしたファイルの圧縮解除です。

>ls

で、作業対象の圧縮ファイルがある事を確認して下さい。例えば、libctl-3.0.2.tar.gzの場合、

>gunzip libctl-3.0.2.tar.gz

と入力して下さい。これで圧縮が解除されます。再び

>ls

で確認すると、ファイル名がlibctl-3.0.2.tarに変わっているはずです。次にこれをインストールするためフォルダに展開します。

>tar xf libctl-3.0.2.tar

と入力して下さい。

>ls

で確認すると、今度はlibctl-3.0.2.tarがそのまま残り、それに加えてlibctl-3.0.2というフォルダが出来ているはずです。

(3) ソースファイルのコンパイルとインストール
上の操作で出来たフォルダ内に、ソースファイルがあります。先ず、そのフォルダ内に移動します。

>cd libctl-3.0.2

次に、

>./configure

と入力します。コンパイル環境を自動的にチェックし、その結果をメッセージとして表示します。これが終了してから、

>make

と入力します。先に調べた環境に従って、自動的にソースファイルがコンパイルされ実行ファイルが作られます。最後に

>make install

と入力すると、実行ファイルが適切なフォルダにコピーされインストールの終了です。

最初に述べた幾つかのライブラリの内、HDF5とBLAS以外はこの手順で単純にインストール出来るはずです。

libctlのコンパイルでエラーが出た場合、Guileのバージョンを確認して下さい。

>guile --version

前回述べた様に、バージョン1.8.1-6ではエラーになるようです。
バージョン1.6.7-4でもエラーになる場合は、guile-develのソースファイルがインストールされていないと考えられます。
いずれの場合も一旦Cygwinを終了し、setup.exeを起動してCygwinのインストールを修正する必要があります。その際、他の設定が維持される様にパッケージ選択画面の上にあるチェックボックスをkeepに切り替えておきましょう。


BLAS → LAPACK → Harminvのインストール
これらのライブラリは、この順にインストールする必要があります。

先ずBLASですが、これは ./configureが必要ありません。

>make

により、blas_LINUX.aという名前のライブラリファイルが出来ます。
このファイルの名前をlibblas.aと変更し、ライブラリのディレクトリにコピーします。

>cp blas_LINUX.a /usr/local/lib/libblas.a

Windowのエクスプローラを使って操作する事も出来ます。

次にLAPACKですが、やはり./configureがありません。
tarファイルを展開するとLAPACKのディレクトリが出来ますが、この中にも先ほど作成したblas_LINUX.aをコピーします。
LAPACKディレクトリ内にINSTALLというディレクトリがありますが、そこにあるmake.inc.LINUXというファイルを、make.incという名前でLAPACK内にコピーします。
これだけの準備をして、LAPACKディレクトリ内で

>make

を実行します。

BLASの場合と同様に、lapack_LINUX.aというファイルが出来ますから、これを/usr/local/libへliblapack.aという名前でコピーします。

>cp lapack_LINUX.a /usr/local/lib/librlapack.a

Harminvは、上に書いたlibctlと同じ要領でインストール出来ます。

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続く
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by tosakam | 2007-07-20 17:31 | 解析
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